2012年9月20日木曜日

8月22日 / こすげ


プノンペン。二日目。

朝ご飯に中華風のフォーみたいな麺を食べる。塩ラーメンみたいな風味がしてほっとした。アイスコーヒーと練乳もおいしかった。店のおばちゃん達が女なのか男なのか不確かでちょっとモヤモヤ。ここまではたのしい旅の朝だった。

9時半頃、ケンタローさんに連れられ、まずは虐殺された人々が拷問を受けた地であるトゥールスレンへと向かう。もっと遠い所にあるのかと思ったら、もう?って感じですぐ着いた。周りにはゲストハウスやカフェやマッサージ屋もあって、そのギャップに驚いた。
   

     
一歩目、入るのが気が引けた。覗くだけにして、もうこのまま通りすぎたいって直感で思ってしまう空気感がそこにはあった。  

近くに他の観光客も沢山いたから入れたけど、 一人じゃ多分むりだったと思う。

   
収監された人達の写真の中で、どうしてもすぐその前を離れられなかった一枚の女の子の写真がある。その女の子は悲しみと怒りと疑問の織り混ざった様な複雑な表情をしていて、目を見つめていたら、彼女が何十年か前に死んだとは思えなくて生身の人間と対峙してるみたいな感覚になった。数字で叙述されても実際のところ、そこで起きた事実を上手く想像出来ずにいた。だけど、人々の顔写真を見ていたら皆、それぞれの意思があって趣味があって、夢があって、その人にしかない癖があったんだろうなあ。 って気付いたら考えていて、写真は皆がそれぞれアイデンティティを持ちこの世に存在していたことを考えさせてくれた。  

ポルポトが虐殺される人々を写真に撮り、それを飾るのを趣味にしていたとは惨いことだとおもう。でも写真があったおかげで私は彼らが存在していたことをより濃く受け止めることが出来たと思う。

トゥールスレンを出て、虐殺された人達を乗せたトラックと同じ様にキリングフィールドへ向かう。そこはトゥールスレンとは違い町のはずれの方にあった。

わたしの感性が乏しいのかもしれないけれど、トゥールスレンほどは寒気がしたり、ぞっとしたりしなかった。ただ思ったのは、池の周りをぐるっと歩く時に周りを囲むフェンスの外をみたら、至る所に蓮が咲いていて水面がキラキラしてとても綺麗だった。

もしこの景色があの頃と変わらないなら、死の前にその景色を彼らが見ていたらどんな気持ちになったんだろうといたたまれない気持ちになった。

キリングフィールドを出て、銃が打てるとこがあると聞いて行ってみた。
いざ目の前で銃を打ってるとこを見たら恐ろしくて、怖がりながらも結局自分で打ったけどやっぱり見た目以上に恐ろしかった。素直に言わせて頂くともう一生銃なんて打ちたくない。

余りにも色んな事を見たり感じたりして混乱した。今までみたいにのうのうと平和ボケして生きるのはやめようと考えさせられた日でした。

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