2012年9月20日木曜日

8月25日 / だいき


起床。ベッドの隣にはスマイ。この旅で知り合ったカンボジア人。シングルベッドに小さなブランケットを二人でかけあって寝た昨晩とは全く違う二人の寝位置。カンボジア人も日本人も寝相の悪さは変わらない。
昨晩は、スマイと二人でお互いのことを話した。共に好きな音楽の話、それぞれの故郷の話、やはり外せない女の子の話。
彼は自分のつたない英語を懸命に理解しようとしてくれる。何回聞き返しても嫌な顔一つせず、「understand?」とこちらの理解度を確認してくれる。
今日のプレゼンにしても、翔平さんのアシストを受けながらもしっかりこっちの目を見て伝えようとしてくれた。
「自分は英語苦手だしなー。」今までそんな言い訳で話したいことを話そうとしなかった自分が恥ずかしくなった。
"伝えよう"と思えば伝わる。
"理解しよう"と思えば理解出来る。
そう感じた瞬間だった。

これは自分が好きな音楽も同じだと思う。自分のありのままの想いを詞にのせて、ありったけのメロディで唄う。けれど、どんなに良い曲であったとしても大事なのは"伝えよう"とする気持ち。
スマイをはじめ、サンボー村の子供たち、翔平さんのカンボジアでの父母さんは日本語なんて全く分からないはずなのに、自分なりの精一杯で歌を唄うと、満面の笑みで「ありがとう、ありがとう」と語りかけてくれる。

今日訪れたプレアビヒアはどうだろう。タイとカンボジア。隣同士の国で争っていた事実。果たして"伝えよう"と努力しただろうか。自分には知識が少ないから詳しいことは全く分からない。だが、"伝えよう"という気持ちさえあれば罪のない遺跡、そして人間の被害はほんの少しでも抑えられたかもしれない。
もちろん、そんな甘い話ではないことは分かる。こんなことは日本に住んでいる自分だから言えることで平和ボケと揶揄されるかもしれない。
しかし、いくら非難されようと自分なりの精一杯で"伝えよう"とすることは出来る。
その精一杯が自分にとっては音楽なのだと思う。だから自分は音楽を通して伝えたいことを伝えていきたい。
こんなことを言っていながらも自分は世界を変えようとは思わない。しかし、自分の周りの人々が自分の唄でほんの少しでも幸せになってくれたら。
そんな些細な幸せが積み重なって笑顔あるれる人たちが自分の周りにたくさん居る生活を送れたら。
もう、これ以上の幸せはないだろう。世界の人々もとりあえず隣に居る大切な人を全力で笑顔にすること。それが積み重なって終いには国、世界中で笑顔の連鎖が生まれたら。
そんな大それたことを考えていたカンボジアの夜でした。

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